広告主たちにとって、ゲーム機のまわりに集まる家族もターゲットとなるか。
そうなる、というのがParks Associates(本社:テキサス州ダラス)によるレポートの出した結論だ。同社は、2005年に8000万ドルだったゲーム内広告が、2009年には4億ドル以上に達するとの予測を示している。
このレポートによると、広告主は2つの影響を受けるという。1つは、テレビではなくゲームに時間を費やすようになる人が増えること。そしてもう1つは、ゲームが家族全員で楽しむ娯楽になりつつあることだ。
さらに、Parks Associatesの調査グループでブロードバンドおよびゲームの担当ディレクターを務めるYuanzhe "Michael" Cai氏は、広告の売上高がゲーム人気の成長にまだ追いついていない、とCNET News.comとのインタビューのなかで語っている。
ウェブでもそうだが、広告は変化を続ける新興ビデオゲーム市場に追いついていない。テレビ広告にはゲームをする世帯あたり1カ月に50ドルが投入されているのに対し、広告収入に頼るゲームコンテンツにはわずか10セントしか投入されていない。
さらに、ゲームはもはや若者だけの娯楽ではなくなっている。ビデオゲームは家族全員が楽しんでいる。レポートによると、13歳から17歳の子どもの42%が母親と一緒にビデオゲームで遊んだことがあり、40%が父親と一緒に遊んだことがあるという。35歳から54歳の女性は、約半数が自分の子どもとゲームをしており、大人のなかで最も割合の高いグループになっていると、Cai氏は語っている。
しかし、子どもが親を夢中にさせているのだろうか。レポートによると、35歳から54歳の女性がゲームをする時間のうち、自分の子どもと一緒に遊んでいる時間はわずか30%だという。広告主たちは、成長の続くこのグループに対して十分に訴求できているとはいえない。
「カジュアルゲームを楽しむ女性は1カ月あたり40〜50時間もゲームをする。これだけの時間があれば広告にも十分注意が向く、ということに広告主も気がつくだろう」(Cai氏)
別の市場調査会社DFC Intelligenceが最近公表したレポートによると、カジュアルゲームは2011年までに10億ドル市場になるという。カジュアルゲームとは、シューティング、レーシング、あるいはスポーツゲームではなく、主にテトリスやソリティアなどのパズルゲームである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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