Microsoftは米国時間9日、セキュリティ対策ソフトウェア「OneCare」のベータ版を更新した。この新バージョンではスパイウェア対策機能が追加されたほか、若干の名称変更と、バグ修正もおこなわれている。
MicrosoftはOneCareで、長らく予想されていた一般ユーザー向けウイルス対策市場への参入を果たした。この製品には、ウイルス対策やスパイウェア対策機能のほか、バックアップ機能付きのファイアウォールソフト、それにWindows PC用の調整ツールがいくつか含まれている。OneCareはオンラインまたは店頭で6月から発売されると、Microsoftは述べていた。
OneCareの発売を間近に控え、Microsoftは現在この製品の仕上げにかかっている。9日に発表された「ベータリフレッシュ」版にはスパイウェア対策機能が追加されているが、これはいままで含まれていなかった重要な機能で、Microsoftがやはりベータ版の形で公開しているスパイウェア対策ソフトウェア「Windows Defender」に含まれているもの。
OneCareへのスパイウェア対策機能の統合はまだ完了しておらず、使い勝手や管理のしやすさについてまだ改善の余地があると、OneCareのリードプログラムマネージャー、Yoav Schwartz氏は9日付けのMicrosoftの企業ブログのなかで述べている。「Windows Defenderが正式版になれば、統合のレベルが改善しているだろう」(Schwartz氏)
今回の「ベータリフレッシュ」版では、スパイウェア対策機能のほかにも、安定性とスピードを改善するための小さな変更が多数加えられていると、同氏は記している。さらに、製品名も「Windows OneCare Live」から「Windows Live OneCare」に変更されたが、これはほかのLiveサービスと整合性を採るための措置だ。
また、ベータリフレッシュ版にはユーザーインターフェース上にベータ版という表示が無いが、これが製品のテスト段階が終了したことを意味しているわけではないとSchwartz氏は書いている。「ベータ版の表示が消えたことは、われわれが正式版の発売に近づいていることを示しているにすぎない」(Schwartz氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力