トレンドマイクロは3月6日、国内における2006年2月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。
このレポートは、2月1日から2月28日までにトレンドマイクロのサポートセンターに寄せられたウイルス被害件数をもとにランク付けをしたもの。上位10位の順位と被害件数は以下のとおり。左から順位、ウイルスの名称、ウイルスの種類、件数となっている。
発表によれば、2月のウイルス感染被害の総報告数は6188件で、1月の7593件から減少した。感染報告の中心は依然としてスパイウェアやアドウェアだ。ワーム型ではマスメール型でないBOTの2種類に報告が集まった。トレンドマイクロでは、大量に電子メールを送信するマスメール活動を狙う新種の登場は減少傾向にあり、マスメール活動による大規模感染の可能性は今後も低くなっていくとみている。
また、2月は企業や団体などの情報がPtoPファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出する事故が多発したが、ここで問題となったWORM_ANTINNYについては、「近年の不正プログラムの傾向が金銭などの利得を目的とするようになってきた中で、あくまで世間を騒がせる古典的な愉快犯の要素が強いウイルス」としている。
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