Microsoftは予定通り、サブスクリプション形式のセキュリティサービス「OneCare Live」のベータテストを一般に公開した。
OneCareによりMicrosoftは、以前から予期されていたコンシューマー向けウイルス対策分野への参入を果たす。この市場は現在、Symantec、McAfee、トレンドマイクロといった専業ベンダーが独占している市場だ。Microsoftは2年前にルーマニアのウイルス対策ソフトウェア開発会社GeCad Softwareを買収した際に、ウイルス対策製品を提供する意向を表明していた。
MicrosoftはOneCareの計画を今年5月に明らかにした。7月より一部テスターを対象にベータテストを行っており、先日も新しい機能を加えている。Microsoftの関係者が米国時間29日に述べたところによると、同サービスは現在、「Windows XP with Service Pack 2」の米国英語版のユーザーはだれでもテストできるようになっているという。正式版のリリースは2006年を予定している。
OneCareはコンシューマーを対象としたサービスで、ウイルス対策ソフトウェア、スパイウェア対策ソフトウェア、ファイアウォール、Windows PC向けのチューニングツールにより構成される。Microsoftは価格体系を明らかにしていないが、正式版はサブスクリプション形式で提供されると述べている。
Microsoftはコンシューマーだけではなく、企業向けセキュリティ市場も狙っている。同社は年内にも、最新製品となる「Microsoft Client Protection」の初期テスト版をリリースする予定だ。同製品は、企業のデスクトップPC、ノートPC、ファイルサーバを悪意ある攻撃から保護するものだ。
OneCareのベータ版は、Windows Live Ideasよりダウンロードできる。テスター数が増えた場合、一部ユーザーはアクセスが遅れる可能性があると同社は29日午後のブログで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス