消費者はサイバーセキュリティを軽視しており、 ネットの脅威が至る所に潜んでいることを認識していないという調査結果が米国時間9月30日に発表された。
非営利団体のNational Cyber Security Allianceは、493人のPCユーザーを対象に調査を実施したが、そのなかで、悪質なコードに感染するよりも宝くじやカミナリに当たる確率の方が高いと答えた回答者が全体の3分の1を上回ったという。
また、回答者の約90%は、今年のスーパーボールでハーフタイムショーに出演したアーティストの名前を覚えていたが、しかし自分のコンピュータのセキュリティプログラムを最後にアップデートした時期を覚えていたのはわずか60%だった。
NCSA会長のKen Watsoninはこの調査報告の中で、「今日、1億8500万人以上の米国人がコンピュータを保有し、インターネットに接続している。これを考えれば、サイバーセキュリティ(の確保)は歯磨きのような習慣にすべきだ。インターネットユーザーは年末までに10万種類の悪質なコードに直面するというのが業界の予測だ。手元のPCから不正な第三者に情報を送信するスパイウェアプログラムには、今日あるPCの約91%が感染している」と語った。
NCSAの調査は、官民が連携して実施している、サイバーセキュリティに関する大々的な家庭調査結果を示す先行モデルとなる。この調査は、来月に結果が出ると見られている。NCSAは10月を全米サイバーセキュリティ月間としており、この1カ月を家庭ユーザー、小規模企業、および教育関係者の啓蒙に費やすという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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