MicrosoftとFacebookは米国時間2月5日午前、両社の検索および広告事業における関係の大幅な変更について発表した。それによると、Facebookは自社ですべてのグラフィック広告を取り扱うことになり、MicrosoftがFacebookに2億4000万ドルを投資することで両社が2007年に合意した広告事業契約は破棄されるという。同時に、Microsoftの検索エンジン「Bing」の強化版をFacebookを通じて利用可能にする計画も明らかになった。
ただしFacebookは、自ら表明しているように、旧来型のバナー広告を一掃しつつある。
Facebookが発表した声明には、次のような記載がある。「当社は先ごろ、一部の国際市場において、Microsoftによるバナー広告の表示を中止した。Microsoftとのさらなる協議の結果、われわれはFacebook上におけるすべてのバナー広告の稼働を中止することで合意した。ソーシャルな働きかけを売り物とする広告フォーマットは、Facebookのルックアンドフィールとの親和性に優れるため、パフォーマンスが向上し、より良いユーザー体験を提供する」
Facebookはこの説明で、「Facebook Ads」に言及しているのだろう。Facebook Adsは、同社が2007年11月に発表したサービスで、その後「Engagement Ads」と呼ばれる取り組みになり、これまでFacebook上で頻繁に見られている。Engagement Adsは多くの場合、会員ユーザーがFacebook上でバーチャルギフトを贈ったり、票を投じたり、広告主の「ファンページ」に登録したりする際に用いられる。
Facebookによる声明は、次のように続いている。「Facebookの広告は、ユーザーが提供する情報に基づいて、これらのユーザーをターゲティング対象にできる。ターゲティングとソーシャルな関連性の組み合わせは、戦略転換の背後にある原動力だ。Microsoftはこれまでも素晴らしいパートナーであり、当社は引き続き、検索を含む他の分野でもMicrosoftと協力していく」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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