Mozillaは米国時間1月17日、「Firefox 3.6」のリリース候補第2版(RC2)をリリースした。これは、同オープンソースブラウザの更新頻度を高める試みを具体化する最新アップグレードとなる。
MozillaのFirefox担当ディレクターであるMike Beltzner氏は、Firefox 3.6のRC2のリリースを17日に発表したものの、その詳細については明らかにしなかった。リリースノートでも、同じく多くは語られていないが、今回のアップデートプロセスは「セキュリティおよび安定性の向上を図るためのアップデート」であると説明されている。
同ソフトウェアは、Mozillaのダウンロードサイトから入手可能である。Mozillaによれば、すでに100万人以上がFirefox 3.6を試用しており、Firefoxの使用数は3億を超えているという。
Firefox 3.6には、ブラウザの外観をカスタマイズ可能な「Personas」が搭載されている。また、安定性を向上するため、サードパーティー製のソフトウェアがファイルシステムに入り込むことがないようにロックする機能が追加されたほか、おそらくは「Google Chrome」にも十分に対抗できるようにと、起動時間を短縮して、JavaScriptのパフォーマンスおよびブラウザレスポンスを向上させることに成功している。
Mozillaは、より頻繁にブラウザの最新版をリリースする計画へと移行を図っており、最近では電子メールソフトウェアの「Thunderbird」の更新頻度を高めてきた。Firefoxにおいては、Mozillaは、大きくインターフェースを変更しない、または、ユーザーやウェブ開発者に多くの変化を求めることのない形で、次々と新機能を頻繁に追加するアップデートのリリース方針を採用することになったばかりである。
「Lorentz」の開発コード名が付された、一連のマイナーアップデートの最初のものは、2010年第1四半期中に「Firefox 3.6.5」としてリリースされる予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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