Navteqは米国時間12月7日、Microsoftとの提携を発表し、このほどMicrosoftが刷新したオンライン地図サービス「Bing Maps」向けに3Dの地図データを提供すると発表した。
Microsoftは先週、Bing Mapsに3D画像を組み込む最初のステップとして、米国内の約100都市における市街地で独自の道路視点画像を表示する「Streetside」機能の提供を開始した。しかしながら、世界中の数えきれないほど多くの市街地の画像収集プロセスは、非常に困難なものである。これまでにGoogleは、「Street View」向けの画像を何年間もかけて収集し、まだ画像が用意されていない場所のデータを集める撮影作業は現在でも継続している。加えて、初期に撮影されたデータのアップデートを図る必要性に迫られていることはいうまでもない。
Navteqは、すでにかなりの量のデータ収集に取り組んでおり、Microsoftや他の企業に地図データを提供してきたが、現在はMicrosoftと協力して、同社技術のアップグレードを進めている。とはいえ、3Dのデータは、Microsoft以外の顧客にも提供されていく予定である。
Navteqは声明で、「この新たな提携により、Navteqは信頼性の高いパートナーとの協力関係を強化し、重要な3D画像収集技術を向上させる。そして、Navteqの広範囲に及ぶプロプライエタリなデータ収集プロセスと統合することで、この技術は並外れた正確性およびエリアレベルで高度なナビゲーション地図のデータ収集を支えることになるだろう。Navteqは、こうした新技術を現場に展開する撮影車両へと組み込み、同技術の活用により、(Navteqから情報提供を受ける)あらゆる顧客層が恩恵にあずかることになる」と述べた。
GoogleのStreet Viewは、Streetsideよりも先行して提供されてきたものの、スムーズな3Dインターフェースが不足している。だが、いずれはGoogleも3Dに対応してくると考えておいたほうがよいだろう。すでにGoogleは、レーザースキャニング装置を用いた3Dデータの収集を進めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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