Microsoftにとって最も手ごわい競争相手は、Microsoft自身であるのかもしれない。MozillaのAsa Dotzler氏は、Microsoftが新たにリリースしたInternet Explorer 8(IE8)が、ブラウザ市場で旋風を起こしていると伝えた。とはいえ、ここで「ブラウザ市場」が意味しているのは、「Internet Explorer 7(IE7)」のことである。MozillaのFirefox 3.5は、すでに3000万件のダウンロード数を記録して伸び続けており、IE8によってシェアを奪われる影響は受けていない。さらに、Internet Explorer 6(IE6)でさえも、IE8へのアップグレードの影響でシェアが大きく低下するという事態には至っていないようだ。
IE8のリリースによってシェアを急激に落としたのは、IE7だけのようである。
つまり、現在でもFirefoxは、ブラウザ市場全体では約22%のシェアをキープして、この地球上で2番目に大きなシェアのブラウザになっているということだ。Dotzler氏は、以前にFirefox 1.0がリリースされた時のことを振り返り、この状況も、それほど悪いことではないと指摘している。
その当時は、IE6がほぼ85%のシェアを占めており、最も広く使われているブラウザであった。また、それ以前のバージョンのIEが、引き続き10%のシェアを占めて、2番目に大きなシェアのブラウザとなっており、他のベンダーの提供するブラウザなど、すべて合計しても市場全体の5%にしかならなかったのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」