Googleの書籍全文検索サービスをめぐる訴訟問題で、社団法人日本文芸家協会が和解案に対する方針を転換する意向が明らかになった。
同協会はこれまで会員に対して、著作物をデータベースから削除することを推奨してきた。しかし、5月26〜27日に来日した、全米作家協会ら原告団の説明を受け、書籍のデータを非表示にできる選択肢があることがわかり、会員に対しても非表示を選択する方法を勧める方針に決定したという。
同協会では「今回の説明で、データをいったん削除してしまうと仕組み的に復活するのが難しいとわかった。書籍データのアーカイブ化は読者にとっても有用であり、今後、仕組みが改善されればぜひ使っていきたい。そのためにもデータを完全に削除してしまうよりは、非表示という選択肢で、著作者の意思で対応できるようにしておいたほうがいい」と説明している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス