Googleの書籍全文検索サービス「Googleブック検索」をめぐり、今度は社団法人 日本漫画家協会が和解案を拒否すると発表した。日本ビジュアル著作権協会や出版流通対策協議会などに次ぐ動きとなる。
日本漫画家協会は同社のお知らせを掲載するブログにおいて、和解拒否の声明を発表している。まずGoogleの和解通知について、「先ごろ米国連邦裁判所(合衆国南ニューヨーク地区連邦地方裁判所)から和解について予備的承認が下された旨の通知が、Google側から同社のホームページをとおして、注意しないと見つけにくい形ではありますが、公開されました」と、周知が不十分である点を暗に非難。その上で「当協会は当該事件での原告であるThe Authors Guild, Inc.などに所属する団体ではありません」とし、さらに「集団訴訟のデメリット等を勘案すれば(中略)、当該訴訟における和解は当協会ならびに当協会の会員等構成員に対しては無関係であると確信しております」と、今回の訴訟に応じない理由を説明している。
なお、日本漫画家協会では会員が各自でGoogleと個別契約を結ぶ場合には、原則としてこれを否定しないともコメントしている。
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