Apple Insiderは、Appleによって2007年後半に申請され、このほど公開された、さまざまなウェブブラウザに統合可能な音量コントロールに関する特許について伝えた。「ユーザーが好む、もしくは好まないかもしれないオーディオシグナル」のコントロール方法として紹介されている同特許では、ユーザーのブラウザトップの右端に表示される新しいパネルが示されており、サイトごとに、入力オーディオシグナルの調節が可能となっている。また、他のデスクトップアプリケーションからの音量はそのままにして、ブラウザからの音量のみを完全にカットできる、消音(ミュート)ボタンも用意されている。
同特許によれば、主な目標として掲げられているのは、音量コントロール機能が提供されていないサイト上に、新たな機能を追加することや、ブラウジングセッションごとに、ユーザーの好みの設定を記憶するシステムの実現である。これは、特に音量コントロールが隠れてしまったり、まったく用意されていない、Flashを多用するサイトで威力を発揮しそうである。また、職場のPC上では、常にYouTubeの動画を、低い音量で再生が始まるように設定したり、インターネット上のアラーム機能を提供するサイトでは、常に最大音量で通知するように設定するなど、ユーザーが、音量に関するプロフィールのカスタマイズを行えるようになるだろう。
さらに、同特許では、他のアプリケーションの動作状況に応じて、ユーザーがオーディオの再生状況を変更する、特定のルール設定が可能であることも示されている。たとえば、理論上は、iTunesで音楽を聞いている時や、Skypeなどの、オーディオを多用するアプリケーションの使用中には、ブラウザ上で、すべてのオーディオ再生をミュートに設定し、こうしたアプリケーションからのオーディオ出力が途切れると、すぐにブラウザのオーディオ再生を有効にするといったことも可能になる。すでにAppleは、電話がかかってくると、音楽の再生を止めたり、他のアプリケーションを使っている時には、各種通知サウンドの音量を少し下げたりする手法を、iPhoneで採用済みである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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