Googleが2008年夏にローンチした仮想世界「Lively」。当初は、「Second Life」のような仮想世界へのGoogleの回答として、大きく取り上げられた。
Livelyはウェブベースの仮想空間で、ユーザーは部屋などの空間を設定し、自分のブログやFacebookのページに組み込むことができた。
だが、このプロジェクトが大きな人気を集めることはなかった。
そこでGoogleは、Livelyプロジェクトの閉鎖を決定した。
Googleは米国時間11月19日付けの公式ブログで、「この4カ月半の間、仮想空間での出会いと想像的な部屋を楽しんだユーザーが多数いるが、このたび、われわれは年末でLivelyを閉鎖することにした」と述べている。「これは非常に難しい決断となるが、われわれはリソースとフォーカスをGoogleのコアである検索、広告、アプリケーション事業に優先させる必要がある」と続いている。
このブログによると、現在Livelyチームに従事しているスタッフは、Googleのほかの部署に再配置されるという。つまり、Livelyの閉鎖は、人員削減と関連としたものではないようだ。
Googleはまた、Livelyプロジェクトは完全閉鎖となることから、「すべてのLivelyユーザーは自分の部屋を動画で撮影したりスクリーンショットを取るなりして残しておくこと」を奨励するとも述べている。
編集部注:筆者の妻は、Second LifeのパブリッシャーであるLinden Labに勤務している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス