かつてMicrosoftが制覇していたブラウザ業界も、現在では最も競争の激しい分野の1つになった。MozillaやGoogleなどが競う現在の状況を歓迎していると、Opera Softwareの担当者は語る。
「Googleが(自社ブラウザの)Chromeを公開してから、Operaのダウンロード数も伸びた」――こう語るのは、OperaのSenior Vice Presidentで、PC向けブラウザを含むコンシューマー向け製品を統括する冨田龍起氏。具体的にどの程度増えたかは明らかにしなかったが、Chromeが話題になったことで、「PCにインストールされていたものを使うというところから、自分で好きなものを選ぶという流れが出てきた」(冨田氏)という。
また、「競争はイノベーションを生むためのよいプレッシャーになる」(冨田氏)とし、市場に競争が生まれるのは歓迎との意向を示した。
Operaは10月8日に最新版の「Opera 9.6」を公開したばかり。複数のPCのお気に入りを同期する「Operaリンク」機能の拡充などを図った。OperaリンクはWindows Mobileにも年内に対応する計画だという。
さらに次期バージョン「Opera 10」の開発計画も進んでいる。PCや携帯電話など、さまざまな端末で同じようなウェブブラウジングができるようにしていくほか、リッチウェブアプリケーションへの対応も進める。
「ブラウザはドキュメントを見るものから、ウェブアプリケーションを使うものへと変化している。それを支えるプラットフォームを目指していく」(冨田氏)と展望を語った。
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