このほど、音楽のダウンロードサービスに関する調査が行われ、人気と知名度でAmazon.com、「Rhapsody」「iTunes」がトップ3の座を占めた。
市場調査会社のIpsosは米国時間10月7日、1249人のデジタル音楽購入者を対象に行った調査の結果を発表した。それによると、前述の3つのサービスの知名度が高かった一方で、eMusicは一般ユーザーの知名度も利用率も上がっていなかったという。さらに、MTV Networksの音楽ブランド「MTV」および「VH1」の知名度は低下した。MTV Networksは2007年8月、自社独自のオンライン音楽サービスを打ち切ってRhapsodyとの共同事業を開始しており、これが知名度低下の一因になっている可能性がある。
Ipsosでは、売上高ではなく、音楽をダウンロードするユーザーについて調べている。今回はダウンロードユーザーを対象に、訪問したサイト、好きなサイト、利用しているサイト、名前を知っているサイトを調査した。
Ipsosは声明で「Amazon.comはサービス初年度からすばらしい成績を残した。(中略)iTunesには及ばないものの、他のどのトップブランドと比較しても引けを取らない。さらにAmazon.comは、ユーザーの満足度ではiTunesに匹敵する結果を出した」と述べている。
AppleのiTunesは今なお、音楽サービス市場で最高の成績を上げており、さらに成長を続けている。Rhapsodyも同様に好成績だったが「この成長の一部は、デジタル音楽市場全体の伸びの恩恵を受けたものかもしれない」とIpsosでは分析している。
これは重要なポイントだ。というのは、Ipsosの前回調査以降、音楽のダウンロードサービスを提供する業者の数が大幅に減っているからだ。音楽ダウンロード市場から撤退したサービスには、Sonyの「CONNECT」や「Yahoo Music」「MSN Music」、MTVの「URGE」などがある。
Ipsosによると、Amazon.com は初年度から強さを見せつけたものの、iTunesのシェアを奪っているわけではないという。AmazonもiTunesも、より知名度の低いブランドからシェアを奪っているもようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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