Adobe Systemsは、Photoshopブランドを当初の高性能画像編集ツールから消費者志向の写真ソフトウェア「Elements」とオンライン写真編集サイト「Express」へと徐々に拡大してきた。
そして今回、Adobeは、「Adobe Photoshop.com Mobile」で新たな一歩を踏み出した。同社はこのソフトウェアについて、「Windows Mobileを搭載した携帯電話からオンライン上で写真のアップロード、閲覧、共有するための最も簡単な手段」としている。
Photoshop.com Mobileのウェブサイトによると、同ソフトウェアを利用することにより、ユーザーは自分の携帯電話からPhotoshop.comに写真をアップロードしたり、オンライン上に保存されているフォトアルバムの閲覧が可能になるという。同ソフトは現在ベータ版で、米国のユーザーは無料でダウンロード可能。数種類のWindows Mobileベースの携帯電話に対応している。
自分の端末がサポートされていない場合は、携帯電話用ソフトウェアの「ShoZu」を使用するようAdobeは勧めている。同ソフトでも写真のアップロードなどが可能になるという。
個人的には、トリミングや露光の自動修正といったごく基本的な調整が可能な携帯アプリケーションを希望しているが、少なくとも現時点では、Photoshop.com Mobileにこうした機能はない。しかし、Photoshopは間もなく「Creative Suite 4(CS4)」にバージョンアップされ、さらに携帯電話の性能も常に向上していることから、可能性はある。
だが、より可能性が高いのは、AdobeがこのPhotoshop.com Mobileを顧客のオンライン活動を向上させるためのツールとみなすことだ。Photoshop Expressを使えば、前述のような調整は可能だが、AppleのiPhoneのような高性能携帯電話でさえまだ同サイトは利用できない。しかし、ネットワーク容量や携帯電話の処理能力が徐々に向上していることから、この市場は2、3年以内に大幅に成熟するだろう。
リリースノートには、Photoshop.com Mobileに関するいくつかの注意点やより詳細な説明が掲載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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