後継者はヤフオクで募集--音楽配信サイト「mF247」、事業譲渡の交渉権を出品

岩本有平(編集部)2008年08月22日 16時02分

 ソニー・ミュージックエンタテインメント元代表取締役社長の丸山茂雄氏が設立したに・よん・なな・みゅーじっくの音楽配信サイト「mF247」。8月31日でのサービス休止を発表していた同社が、その事業譲渡に向けての優先交渉権をYahoo!オークションに出品することが明らかになった。

 mF247のサービス終了を発表している同社だが、「名称やサイト理念を承継することを前提にして、事業を発展的に引き継ぐ方への譲渡を検討している」のだという。

 ただし出品するのはあくまで交渉のための優先権であり、落札すれば即譲渡というものではない。その後譲渡に向けての話し合いを実際に行い、譲渡が決定した場合、落札額からYahoo!オークションの手数料を引いた額を実際の譲渡額から相殺する予定だという。さらに落札後、譲渡に至らなかった場合は落札額から手数料を引いた額を返金する予定だという。なお、入札開始金額は1円からとなる予定。

 譲渡にはサービス名称やドメイン、サイトプログラムなどが含まれる一方、登録楽曲やアーティストとの契約関係、権利のクリアランスなどは譲渡対象に含まれない。そのため、「理念を引き継いでもらうほか、運営楽曲の権利処理などを含めて継続して運営を続けられる方に入札して欲しい」(に・よん・なな・みゅーじっく)としている。

 オークションの出品期間は8月25日午前12時〜8月27日午後6時まで。同社ではオークションの詳細について特設ページ「mF247 MISSION COMPLETE! 〜 見逃せない、'08 夏 〜」も公開している。

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