インフォテリア・オンラインは7月31日、オンライン付箋サービス「lino」の新バージョン「lino'08 natsu beta」を公開した。グループ機能、新着付箋の自動表示、Internet Explorer 6対応、中国語対応の4点が新機能として加わった。
linoは、メモやToDo、写真、動画などをオンライン上のキャンバスに自由に貼ったり、動かして整理したりできるオンライン付箋サービス。前バージョンである「'08 haru」は4月2日に公開された。
今回のバージョンアップで追加されたグループ機能は、友人と参加者限定のグループを作ってキャンパスや付箋を共有できるもの。グループのキャンパスに貼られた写真は、グループのメンバーであれば誰でも自由に編集、移動などが行える。
また、新しく付箋が貼られると自動的に画面上に表示されるようになった。ウェブページ更新することなく、チャットのような感覚で付箋を利用できるという。
linoには英語版もあり、登録ユーザーの25%は海外からアクセスしている。米国、中国、イタリア、フランスの順にユーザーが多いという。そこでバージョンアップに合わせて中国語にも対応した。言語設定で中国語を選択すると、linoのメニューが中国語で表示され、公開キャンパスリストに中国語のキャンパスが表示される。
都内で開かれた新バージョン発表会見では、インフォテリア・オンライン 代表取締役社長の藤縄智春氏がlinoの現状について説明した。
藤縄氏によれば、linoのユーザー数は1日100人から300人のペースで増えていると言う。「mixiのようなソーシャル系サービスに比べれば少ないが、ツールとして使うアプリケーション系サービスにしては多い」(藤縄氏)。1日に貼られる付箋の数は1万枚にのぼる。ただしユーザー数は非公開。
用途は主にビジネスシーン。休日に比べて平日のアクセスが多く、しかも午前9時台がアクセスのピークになっているという。linoを朝見て、その日の行動に移るというパターンができあがっているようだ。
ユーザーの半数はプライベートでキャンパスを利用しており、25%が友人との間で共有している。キャンパスを一般公開しているのは残りの25%だ。今回追加されたグループ機能は、ユーザーの大半が使っているプライベートモードと友人との共有を強化するためのものだという。
lino単体での収益化はそれほど重視していないという。「ユーザーは増えてはいるが、まだ広告で収益を上げるほどではない。ビジネスモデルはまだ考えなくてもいいと思う。使ってもらって楽しいとか、わくわくするという部分を大切にしたい。linoを公開してから、(オンライン表計算ツール)OnSheetの導入企業が増えている。コンシューマ向けサービスは企業の認知に貢献する。へたに広告費を払うよりは、linoを使ってもらった方がいい」と藤縄氏は話している。
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