ヤフーは5月14日、フルハイビジョンテレビ向けのインターネットサービス「Yahoo!JAPAN for AQUOS」を5月29日より開始すると発表した。シャープの液晶テレビ「AQUOS」対応機種で利用できる。
発表会冒頭に挨拶をしたヤフー取締役最高執行責任者の喜多埜裕明氏は「ヤフーではインターネットの普及とともに、PCやモバイルなど利用者を増やしてきた。しかし、インターネット全体の平均利用時間はひと月で17時間27分に止まっている。それに比べ、テレビの平均視聴時間はひと月127時間にものぼり、テレビはインターネットの利用時間をより拡大したいという思いに合致したメディアである。今後もテレビ、ゲーム、カーナビなど、いろいろなデバイスを活用することで、多くのシーンでヤフーを使ってもらいたい」とした。
一方、シャープ取締役研究開発本部副本部長の千葉徹氏は「今回のサービス導入は、単にテレビをインターネットにつなげるという枠組みを超えて、新しいライフスタイルを提案したい。テレビは複数の人間で見る機会の多い製品。そうした家庭の中心にあるテレビで、ケータイとはまた違ったサービスを進めていきたい」と話した。
Yahoo!JAPAN for AQUOSは、フルハイビジョンのメリットをいかした高画質、高精細なコンテンツを見られることが特徴。サービス開始時には、Yahoo!JAPANのコンテンツの中から、「ファミリー」「くらし」「エンタメ」「おでかけ」という4つの切り口を設定し、厳選した12のコンテンツを提供する。どのコンテンツもフルハイビジョンの大画面テレビで見るため、高画質、BGM付きとなった。さらに12の数字キーやカーソルキーなど、リモコンで操作できるよう操作画面もテレビ用にカスタマイズされているという。
また、トップページでは一定時間そのままにしておくことで、12のコンテンツを自動的にダイジェスト再生するモードを搭載。「ながら視聴」と「目的視聴」の2つの視聴スタイルを用意することで、毎日使ってもらえるデザインを目指したとのことだ。
コンテンツはすべて無料で見ることができ、事前申し込みや登録は不要。対応テレビをインターネット接続することで利用が可能となる。
対応テレビは、AQUOS RXシリーズ、GXシリーズ、Tシリーズなどで、最新の対応機種はシャープのウェブサイトから確認が可能だ。
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