Adobeの「AIR」や「Google Gears」、Mozilla Foundationの「Prism」など、ウェブアプリケーションをオフラインでも使用できるようにするためのソフトウェアプロジェクトがたくさんあるが、Microsoftのブラウザプラグイン「Silverlight」はどのような展開を見せるのか。
Microsoftのデベロッパー部門でゼネラルマネージャーを務めるJohn Case氏は、同社では現段階でSilverlightにオフライン機能を搭載する具体的な計画はないものの、いずれ着手すると発言した。
Case氏は米国時間3月3日に受けたインタビューの中で、「実現させたいと考えている。いずれユーザーからもそれを期待する声が上がるだろう」と語った。
MicrosoftのSilverlightは、「Internet Explorer」「Firefox」、Appleの「Safari」などさまざまなブラウザでメディアリッチアプリケーションを実行するためのクロスプラットフォームプラグイン。
Microsoftの幹部は、強化されたSilverlightの機能の詳細について、ラスベガスで4日開幕する同社主催の「Mix08 Conference」で発表する予定だ。
Microsoftでは、ウェブ動画および豊富な機能を備えるインターネットアプリケーションの開発において広く使用されているAdobeの「Flash Player」に取って代わる存在としてSilverlightを開発した。
同社は、Windows、ウェブアプリケーション、そして同社のオンラインウェブサービスに対応する共通の開発環境を構築することを目指している。
しかし、Microsoftの幹部は、SilverlightをLinuxやモバイルデバイスなど他のプラットフォームに移植することが優先課題であるとして、同製品をオフラインで使用可能にする構想については口を閉ざしてきた。
Adobeは先週、オフラインアクセスを含め、ウェブアプリケーションをデスクトッププログラムと同じように動作させるためのダウンロードおよび開発プラットフォーム「Adobe Integrated Runtime (AIR)1.0」をリリースした。現在開発中のGoogle Gearsでは、ウェブアプリケーションにローカルデータを保存することが可能になる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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