米国時間1月14日朝、法執行当局とソーシャルネットワーキングサイト(SNS)MySpace.comの関係者が、共同でインターネット上における未成年者の安全確保を目的とした広範な新計画を発表した。
法執行当局との合意の下、MySpaceはSNS上で年齢や身元を確認するための新技術の開発を公約した。さらに同社は、SNS上に投稿、掲載される有害情報(ポルノ、嫌がらせ、ネットいじめ、個人情報窃盗など)の撲滅、保護者や学校を対象としたオンライン上の脅威に関する教育の強化、全米の法執行当局との連携、という3つの目標を実現するための一連の原則について、全米各州の検事総長らと協力することを誓った。
MySpaceの最高セキュリティ責任者(CSO)、Hemanshu Nigam氏は記者会見の中で、「今日の発表は、MySpaceのようなSNSの10代の会員に新たな保護手段を提供していく上で大きな前進だ」と語った。
Multi-State Working Group on Social Networkingと呼ばれるこの作業部会は、ノースカロライナ州検事総長のRoy Cooper氏とコネティカット州検事総長のRichard Blumenthal氏が部会長を務め、MySpaceのNigam氏のほか、全米49州とコロンビア特別区の検事総長が参加している。同作業部会は、「Joint Statement on Key Principles of Social Networking(ソーシャルネットワーキングの基本方針に関する共同声明)」を発表した。この声明に他のSNSやインターネットサービスプロバイダー(ISP)が賛同してくれることを同作業部会は期待している。
全米の州の中で、唯一テキサス州だけがこの作業部会に参加していない。ノースカロライナ州のRoy Cooper氏は、作業部会の実行委員会を代表して話したが、テキサス州が不参加である理由には触れなかった。実行委員会は、Cooper氏とBlumenthal氏に加え、ペンシルベニア州のTom Corbett氏、オハイオ州のMarc Dann氏で構成されている。また、ニュージャージー州検事総長のAnne Milgram氏とニューヨーク州検事総長Andrew M. Cuomo氏の代理人のSteve Cohen氏も委員として加わった。
テキサス州検事総長のGreg Abbott氏は14日、同氏の事務局が作業部会への参加を断った理由について、提案されている安全対策では不十分と考えたため、と説明した。
各州の検事総長らは記者会見の中で、インターネットが急速に変化する中、既存の法執行基準では全く不十分であると認めた。「(インターネット上では)今日見えている光景は、半年後には一変している」(Cohen氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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