RCRD LBLが今週、サービスを開始した。Engadgetの創立者であるPeter Rojas氏とDowntown Recordsの創立者であるJosh Deutsch氏が率いるオンライン専業のレコードレーベルで、数カ月前に設立が発表されていた。
サービスは、ブログ、ストリーミングオーディオ、プレーヤーウィジェット、無料ダウンロードなど、ほかのサイトにもあるサービスだが、その組み合わせは興味深い。しかし、先駆的な試みとは言い難く、RCRD LBLのアーティストのほとんどは、従来通りの別のレーベルにも出ており、このサイトを通じてリリースされる楽曲も今のところわずかだ。Art BrutやCold War Kidsなど熱烈なファンのいるバンドのライブトラックあるいはB面やボツになったシーンといった付録的素材は提供されているが、人気のある素材は有形の従来型のアルバムまたは有料ダウンロード向けだ。知名度の低いアーティストであれば、ツアーの入場者を集めたり売り上げを伸ばしたりすることを狙った販促用の素材を提供する可能性がある。
しかし、RCRD LBLには好ましい点もある。同サイトでは、ほとんどの素材をCreative Commonsライセンスの下で提供している。利用者は好きなように配布したり、リミックスしたりできる。言い換えれば、デジタル世界で現実に進行していることにあらがい、その過程で顧客を遠ざけるのではなく、RCRD LBLは、そうした現実を認めているのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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