UPDATE 「Google Earth」のインタラクティブマップに、本当の意味で世界を飛び出した表示機能が加わった。
「Sky」と呼ばれるこの新モードは宇宙の表示が可能で、ハッブル宇宙望遠鏡から送られた高解像度の写真や、さまざまな発見や星座についての情報も見ることができる。
この詳細なインタラクティブ宇宙マップは、Googleのエンジニアチームがカリフォルニア工科大学のパロマ天文台、宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)、Digital Sky Survey Consortium(DSSC)、スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ.(SDSS)、英天文学技術センター(ATC)、そして英豪天文台提供の画像を集めて作成した。
Skyは1億個の星、2億個の星雲という膨大な領域をカバーすると、Googleは米国時間8月22日に語っている。しかし当初は、この機能を見つけるのに一苦労するかもしれない。
GoogleはNASAとも提携しているが、Google Earthに最近追加されたNASAレイヤのアイコンは、Skyモードを示すものではない。Earthのマップ一面に表示されるこれらのアイコンは、1960年代からNASAの各種人工衛星や宇宙船によって撮影された宇宙から見た地球のさまざまな天体写真や衛星写真を示している。
Skyモードに入るには、まず最新版のGoogle Earthをダウンロードする必要がある。すると、土星を模した小さく黒い丸アイコンがツールバーに表示される。これをクリックすると、Google Earthが「Earth」モードから「Sky」モードに切り替わる。方法としてはもう1つ、Google Earthの「表示」メニューから「Skyに切り替える」を選ぶことも可能だ。
「Earth」モードの地球同様、「Sky」モードに入ると夜空が回りながら印象的に表示される。もちろん、国、都市、史跡のような情報の代わりに、Skyでは月、惑星、星、そして星雲に関するデータが表示される。
例えば、いて座の赤い点をクリックすると、M55球状星団(メシエ番号55)に関する情報が表示される。その説明によると、これは「1761年にNicolas Louis de Lacailleによって発見され、1778年にCharles Messierによってカタログに登録された」射手座のなかの星団だという。また、そこにはNASA/IPAC Extragalactic DatabaseやSimbad(複数の主要国立/国際宇宙機関によって管理されている天体データベース)へのリンクも用意されている。
「Earth」モード同様、「Sky」でも特定の場所や各種レイヤに情報や写真がポップアップ表示される。
星座レイヤには、有名な星座についての情報や星座線が表示される。「身近な天文学」では、アマチュア天文家が自宅から見たような表示が行われる。
冒険的で理論指向の宇宙探検家向けには、身近な太陽系から天の川までのツアーが「銀河の説明」に用意されている。
ほかにも、ハッブル宇宙望遠鏡による約120枚の高解像度画像に加え、月の満ち欠けや星の一生といったためになる情報も用意されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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