PayPalによるオンライン小額支払いシェア独占の時代が、急速に変化しつつある。1年と少し前、Googleが「Checkout」サービスを発表した。1つのアカウントでさまざまなオンラインショップの品物を購入する手段として、人気が高まってきている。今度は、Amazon.comが米国時間8月3日、同社アカウントの信用証明と支払い情報を使用して品物やサービスを購入できる、独自の払いサービスを発表した。
この新サービスは「Flexible Payment Service」(FPS)と呼ばれ、導入を希望する開発者向けに招待者専用APIが用意される。ユーザーにとっては、どんな意味があるのだろうか?Amazon.comのアカウントを取得すると、オンラインショッピングをする際に、別途ログイン作業を行ったり個人情報を購入元サイトに提出したりしなくてもよくなるということである。Amazon.comのユーザー数と、今回のウェブショッピングモデルが持つワンクリックという特色を考えると、これは一大事である。
もちろん無料ではない。ユーザーにもショッピングサイトにも初期費用は発生しないが、取引ごとにわずかな料金が徴収される。手数料率はFPSの情報ページに掲載されているが、ざっと見た限り、小額取引時にはGoogleのCheckoutやPayPalよりもお得なようだ。
請求サービスのFreshBooksも、AmazonのFPSをいち早く取り入れるサイトの1つである。Amazonがベータサービスを公開する2007年9月には、さらに多くのサイトが対応するだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス