米連邦取引委員会(FTC)はGoogleによる31億ドルでのDoubleClick買収に関する調査を開始したという。複数のメディアが報じている。今回の買収話に連邦調査官による介入が入る理由は、買収規模と両社が合併した場合、オンライン広告販売市場に与える影響が多大であるためとみられる。
Reuters、The New York Timesなどの報道によると、米国の2つの主要な連邦の産業規制当局であるFTCと司法省は、この調査はFTCが行うことで合意し、FTCは先週から調査を開始したという。
調査は独占禁止の観点から行われるようだが、FTCはまず詳細な調査が必要かどうかを決定する必要がある。調査は、Googleが膨大な数のユーザーからの検索履歴情報を収集している一方で、DoubleClickユーザーがどのウェブサイトを訪問したのかを追跡しているという事実を中心に行われることになりそうだ。というのも、この2つの組み合わせは強力なツールになる可能性があるためだ。
Microsoftは4月、DoubleClick買収に名乗りをあげたが、買収金額が20億ドルを上回った時点で身を引いた。今回のDoubleClick買収に関しては、規制当局と対立するという見通しが、Microsoftが興味を失なった理由にもなったともいえそうだ。
Googleは、第1四半期決算では利益が約70%増加したと発表し、ウォールストリートの予想を上回る結果となったことから、5月に入ってから現在まで、楽観的な姿勢を保っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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