米国時間5月9日午前、電子フロンティア財団(EFF)が超能力者を名乗るUri Geller氏を提訴したことが報じられた。EFFは、Geller氏が著作権法を誤用してYouTube上に掲示された同氏への批判動画クリップを抑圧しようとした、と主張していた。
さらに、この件に関してもう1つの訴訟が今週起こされていたことが明らかになった。この訴訟は、英ロンドンにあるGeller氏の会社、Explorologistが5月7日に起こしたもので、超能力者と名乗るGeller氏の主張の正当性を突こうとした批判者を相手取ったものだ。
Gellerの会社は、問題となっているビデオについて、自分たちの著作権が侵害されているとして、YouTubeにデジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反であるという通知を送った。これに対しEFFは、Geller氏が著作権を所有している箇所は長くて数秒であり、著作権の公正使用に当たると主張している。
EFFが正しかった場合、Geller氏は法的責任を追及され、罰金を科される可能性がある。過去にEFFは、DMCAの規定を濫用しているとして、電子投票システムのDiebold Election Systemsに罰金12万5000ドルを支払わせたことがある。
だが、Geller氏は、YouTubeに掲示された14分のビデオのうち、批判に使われた数秒間について、著作権の公正使用に当たらないと主張しているようだ。フィラデルフィア州連邦地裁に提出したExplorologistの訴状では、自分の映像が「動画のシーケンス内で」使われており、「原告の著作権を侵害している」としている。この訴訟は、超常的で超自然的な能力をもつとするGeller氏の主張が間違っていると暴こうとしたRational Response SquadのメンバーであるBrian Sapient氏を被告としている。
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