ラスベガス発--Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は米国時間4月16日、動画共有サイトYouTubeに著作権で保護されたコンテンツがアップロードされることを防ぐため、まもなくフィルタリングシステムを導入する計画だと発言した。
Schmidt氏は当地で開催されているNAB 2007カンファレンスのセッションに参加し、NBC Nightly Newsへの出演などで知られるジャーナリストのJohn Seigenthaler氏からインタビューを受け、計画を明らかにした。
新システムの名は「Claim Your Content」。著作権で保護されたコンテンツを自動識別すると、Schmidt氏は述べる。
「システムを導入する日は非常に近い」(Schmidt氏)
フィルタリングシステムは2006年にYouTubeで導入されるはずだった。システム導入が遅れたことは、映画やテレビ業界の幹部を驚愕させた。NBCやViacomは、ユーザーがYouTubeに映画やテレビ番組を無許可でアップロードしていることに対し、防御手段を講じることを怠っているとして、Googleに抗議している。GoogleはYouTubeを2006年10月に16億5000万ドルで買収している。
YouTubeでプロの作品を公開すれば大きなトラフィックを得られることから、Googleはわざと対応を遅らせているのだと非難する幹部さえもいた。Viacomは3月、YouTubeが大規模な著作権の侵害を行っているとして、10億ドルの損害賠償を求める訴訟を起こした。
Schmidt氏は「ああ、Viacomね。一緒にビジネスすることと、訴えられることの2つの選択肢があった。われわれは前者を選んだが、結局は後者の道を歩むことになってしまった」と述べた。
また同氏は、GoogleのDoubleClick買収が公正な競争を阻害すると主張するMicrosoftなどに反論した。Microsoft以外にもYahoo、AT&Tなど複数の企業が、規制当局に精査を促している。
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