Wikipediaの編集者兼管理者であったEssjayという人物が自らの経歴を詐称していた問題が発覚し、オンライン百科事典である同サイトの信頼性に傷がついてしまった。Wikipediaの創始者であるJimmy Wales氏も最初は同氏を擁護していたものの、Essjay(実名:Ryan Jordan)を追放した。
そしてWales氏は、「経歴に関する信頼性を高めるため」、実名および経歴を証明した人物に対してはサイトに特別なタグを付加するという提案を示した。
その解決策はささいなものかもしれないが、ウィキペディア利用者らの間で白熱した議論が交わされている。サイトの信頼性を高めるものだとしてその対応を賞賛する声もあったが、同サイトの「誰でも編集可能」という性質を妨げるものだという意見もある。
ブログ界の反応は以下のとおり。
「名前を証明するための最も簡単な方法は、ウィキペディアへの寄付金(1ドルぐらい)をその人のクレジットカードに課金することだろう。それにより少なくともその人がその名前でクレジットカードを所有していることがわかる。これを基本とし、運転免許証、電子メールアドレス、卒業証書を加えればさらに強化することができる」--Jason Calacanis
「ウィキペディアのある特定のエントリーに情報を提供する人物に関する情報を知る必要があるのだろうか?ランダムに検索したり、興味のあることを調べたりしているだけならば、そんな情報は関係ない。調査や大切なプロジェクトのためにそのエントリーを参照した場合は、もちろん必要だが」--10e20
「Jordan氏が非常に優秀だったが、結局プロジェクト自体に泥を塗ってしまったという事実は、専門性が仕事の本質をあいまいにしてしまうことがあるというウィキペディア創始者Jimmy Wales氏の重要な信条の1つに真実味を与えたようだ」--Truthdig
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス