経済産業省は2月27日、次世代の情報検索、解析技術の開発と実用化を目指す「情報大航海プロジェクト」に参加する企業の公募を開始した。経産省が各社に委託する形をとる。
情報大航海プロジェクトは、音声や映像、センサー情報といった大量かつ多種多様なデータを処理し、ユーザーが求めるものを探し出して提示するための基礎エンジンを開発するプロジェクト。技術の開発だけでなく、実用化に向けた実証実験も行う。
具体的には、(1)複数のサービスやコンテンツの中から求められているものを探し出し、連携、提示するためのプロトコルや基盤技術、(2)画像、映像、センサー情報などのマルチメディア情報を即時に処理し活用する技術、(3)ユーザーの置かれた状況や行動パターンをモデル化し、活用する技術、(4)プライバシー情報を安全に管理、制御して利用する技術、(5)コンテンツやサービスの信頼度合い、ユーザーの要求との適合度を評価し活用する技術、(6)大規模なマルチメディア情報を収集し管理する技術――の6つの技術を想定している。
委託先は上記の6技術のうち、3つ以上の技術を利用したモデルサービスの構想を具体的に持ち、そのための開発力を持つ、もしくは開発力がある企業との協力関係が構築されている企業となる。採択件数は3〜5件程度し、予算は合計で上限20億円となっている。
公募期間は2月27日から3月19日。経済産業省のサイトから申請書類がダウンロード可能だ。3月2日には公募説明会も開催される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」