Googleの株価が、500ドル近くにまで上昇している。だが、Googleの時価総額がインターネット業界のライバル3社の合計額を上回り、メディア企業Walt DisneyとTime Warnerそれぞれの約2倍に相当するという事実に、アナリストらが驚く様子はない。
Googleには本当にそれほどの価値があるのかという問いに対し、複数の金融アナリストが「イエス」と答えている。Googleがライバルより早い成長を遂げており、少なくとも現時点では成長に限界が見られないためだというのが、その理由だ。実際に「イエス」と答えたアナリストらは、Googleの価値はそれ以上かもしれないと述べている。
「Googleの評価額はまだピークに達していない。Googleの成長がどの時点から鈍化し始めるのか、本当のところは誰にもわからない」とStifel NicolausのScott Devitt氏は言う。「私だったら(時価総額の大きいIT)セクターの他の銘柄よりは、時価総額が1518億ドルであってもGoogleを買うだろう」(Devitt氏)
Google株は16日の取引を1株あたり495.90ドルで終えた。これは(本稿執筆時点においては)同社にとって史上最高の終値であった(編集部注:翌17日には498.79ドルで取引を終えている)。Googleが10月半ばに第3四半期の利益が前年同期より2倍近くに増加したことを発表して以来、同社の株価は徐々に上昇を続けてきた。
このタイミングでGoogleの時価総額は約1518億ドル。Yahooの時価総額は362億ドル、eBayは464億ドル、Amazon.comは176億ドルである。従来のメディア企業に目を向けると、Disneyの時価総額が約691億ドル、Time Warnerが811億ドルとなっている。もっとも、Googleの時価総額は依然としてMicrosoftが誇る2897億ドルには及ばない。
Microsoftを除けば、全てのメディアおよびIT企業と比べて抜きんでた数字を誇るGoogleの時価総額だが、アナリストらは、同業他社と比較すれば、これは妥当な数字であると述べる。それはなぜだろうか?それはGoogleが事業拡大を推し進めているにもかかわらず、依然として同業他社をしのぐ好業績を収めていることによるところが大きい。Devitt氏によると、Googleは前四半期に、売り上げの有機的成長率78%(他社の買収を考慮せずに達成した成長率)を達成する一方で、YahooとeBayのそれは20%、Amazonでは24%だったという。
「依然として同社には多大な成長の機会が残されている」とPacific Crest SecuritiesのSteve Weinstein氏は言う。「同社の勢いは力強さを増し続けている。Googleは新しい形態の広告やメディアにも進出しているし、多数の提携関係を築いている。この分野の投資先としては最高レベルだ」(Weinstein氏)
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