ネットエイジの連結子会社タイルファイルは11月7日、動画や画像の共有ができるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「tila.」のアルファ版を発表した。
tila.はオーストラリアのベンチャー企業であるTILEFILEと技術提携を行って開発したもので、フルFlashのユーザーインターフェースを持つ。サービスの利用は無料だが、登録ユーザーからの招待が必要。ユーザー登録すると、「レルム」と呼ばれるコンテンツの公開スペースと「ライブラリ」と呼ばれるコンテンツの保存スペースが与えられる。
このサービスでは動画や画像といったメディアファイルコンテンツにタグや説明などをつけてアップロードできる。対応する形式はFlash VideoやSWF、WMV、MPEGなど。1ファイルの最大容量は100Mバイト、全体で1ギガバイトまでのファイルをアップロード可能だ。アップロードしたコンテンツは「タイル」と呼ばれる正方形のパネルとしてレルム上に表示される。ユーザーはレルム上でタイルを自由にレイアウトして、ほかのユーザーに公開できる。
タイルには「表」と「裏」の概念がある。表には動画のスクリーンショットもしくは画像が表示されており、マウスオーバーすると動画の再生や画像の拡大を行うアイコンやタイルの裏返しをするアイコンが表示される。一方、タイルの裏側には動画や画像の説明やタグ、タイルをアップロードしたユーザーの名前や一言コメントなどのプロフィールが表示される。
タイルの移動はドラッグ&ドロップで操作可能で、ほかのユーザーのレルムに配置されたタイルに気に入ったものがあれば、マウス操作だけで自分のレルムに配置できる。友達関係にあるユーザーに対してはタイルを送付することも可能だ。また、レルムに配置された動画や画像を好みの順番で再生したり、映像効果を入れて新しいタイルを作成する動画編集ツール「ミキサー」が用意されている。
アルファ版におけるユーザーの動向を見た上で、11月中にはレルムをtila.ユーザー以外でも閲覧できるようにする。また、SNSのサービス強化も予定しており、12月中にはタイルの裏にコメントを付ける機能などを実装したベータ版を公開する。さらに年末から年始にかけて、足あと機能やコミュニティ、タグによるタイルの検索といった機能を追加する。ネットエイジグループの統合IDサービスであるSaaf IDとの連携も検討されている。
タイルファイルではサービス開始1年後に登録ユーザー30万人を目指す。
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