新興インターネット映像サービス企業(IPTV)企業のBrightcoveは米国時間10月30日、いくつかの新しいサービスを発表した。映像製作者、ウェブサイト運営者はこれを利用して、自分のインターネットビデオに広告を挿入したり、コンテンツを同時配信したり、動画クリップを販売したりすることができるという。
ウェブサイト運営者は、同社が提携する企業ネットワークのメニューの中から、映像の中に入れる広告、バーチャルビデオストアなど、自分の好みのサービスを選択できる。例えば、スポーツ専門ニュースサイトなら、Reutersなど既存の通信社から外国で開催されているサーフィン大会に関する情報を取得したり、自社の動画クリップをオンラインのアウトドア洋服専門ショップに再販や同時配信したり、映像の中に広告を入れたりといったことが実現するという。
このサービスの利用は無料だが、Brightcoveは自社ネットワーク経由の動画放映から広告収入の50%を、販売額の30%を得るという。すでに複数の広告主が、Brightcoveのツールを利用してウェブパブリッシャーが配信する映像に挿入する広告を提供するとしている。
Brightcoveの最高経営責任者(CEO)Jeremy Allaire氏は、「誰もがチャンネルを持てる時代だ。必要なだけ帯域を利用して、さまざまな方法で収益を得ることができる」と述べている。
Brightcoveはまた、YouTubeのようなビデオサイトも立ち上げる。だが、Brightcoveの主なフォーカスは、ユーザーがビデオを自分のサイトに統合することにある。将来的には、ユーザーはポータルを利用することなく、製作者から直接ビデオを入手するだろう、というのがAllaire氏の予想だ。
「例えばユーザーはコンテンツを得るためにGoogleを利用しているわけではない。Googleはあくまでも、ウェブサイトを検索するためのサイトだ。このように、コンテンツの多くは、ポータルから入手できるわけではない。ウェブから入手するのである」(Allaire氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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