BBCが、次世代デジタル放送技術をMicrosoftと共同開発することで合意したことが明らかになった。
Microsoftは今回の合意により、英国の国営放送局であるBBCが今後行うインターネットベースのデジタルコンテンツ配信で、重要な役目を担う可能性がある。
BBC会長のMark Thomson氏、BBCのニューメディア部門および技術部門担当ディレクターAshley Highfield氏、Microsoft会長のBill Gates氏が米国時間9月27日、シアトルに集まり覚え書きに署名した。
覚え書きでは、BBCが将来デジタルサービスを導入する際に、Microsoftの技術を購入してその基礎とすることは約束されていない。BBCの関係者は、そうしたことが「十分起こりうる」と述べているものの、BBCは他社を差し置いてMicrosoftを優遇するわけではないと強調した。
BBCは、過去の番組をオンラインで視聴できるようにする計画をはじめ、複数のデジタル放送プロジェクトを進めている。
Highfield氏は、BBCコンテンツの配信経路の候補として、Microsoftの「MSN」サービス、「Windows Media Center」プラットフォーム、「Windows Live Messenger」アプリケーション、「Xbox」ゲーム機などを挙げた。
もっとも、BBCのコンテンツがMicrosoft製品のみを経由して配信されることになれば、社会の厳しい批判にさらされ、規制の対象にすらなる恐れもある。BBC側は、そうした事態を招くつもりはないと述べている。
「この覚え書きは、Microsoftとの排他的な合意ではない。われわれは、Real NetworksやIBM、(3Dデジタル世界「Second Life」を提供している)Linden Labsとも本件について検討しているし、AppleやGoogleのような(話題の)企業との話し合いもしていきたいと考えている」(BBC関係者)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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