SanDiskおよびRealNetworksは米国時間9月18日、SanDiskの新型メディアプレーヤーに、RealNetworksが提供する楽曲とソフトウェアがプレインストールされることになったと発表した。
SanDiskの「Sansa e200」シリーズに今秋から、RealNetworksの音楽配信サービス「Rhapsody」が提供する楽曲32時間分がプレインストールされることになった。「Rhapsody To Go」サービス(月額14.99ドル)の加入者は、このライブラリを好みのアーティスト、アルバム、楽曲に変更することができる。また、RealNetworksの広報担当者Matt Graves氏によれば、加入者はこのライブラリの一部を本人の「過去の楽曲の好み」に基づきRhapsodyに選択させることもできるという。また、音楽を購入してダウンロードすることも選択できる。
RealNetworksは、このソフトウェアプラットフォームを「Rhapsody DNA」と呼んでいる。その理由として、同社はこのプラットフォームのAPIを公開するとともに、携帯用デバイスや家庭用デバイスメーカーがRhapsodyサービスとの連携を可能にする技術を提供している点をGraves氏は挙げている。
Graves氏は、「Rhapsodyを利用する最初のパートナーはSanDiskだ。しかし、長期的にはこれを広く利用できるようにする予定だ」と述べた。
SanDiskのSansaメディアプレーヤーの多くはメモリカードスロットを備えており、ユーザーは最大2Gバイトのメモリを増設し、デバイスの内部メモリにあるライブラリを補うことが可能だ。
Graves氏によれば、SanDiskはこれまでのところRealNetworksと提携した唯一のデバイスメーカーだが、Rhapsody DNAは、Microsoftの「PlaysForSure」プログラムに準拠したデバイスすべてと互換性があるという。他のメーカーがこのプラットフォームを導入すれば、ユーザーはデバイスを変更する際、所有するライブラリも新しいデバイスへ移すことができるようになる。
Forrester Researchのバイスプレジデント兼アナリストであるTed Schadler氏は、安価なスマートメモリを調達でき、卸業者との関係も近いSanDiskと、有料会員サービスモデルを持つRealNetworksの組み合わせは、賢明な策だと述べた。
Schadler氏は、「SanDiskは小売流通チャンネルを同社のメモリカードで支配しており、強力な小売店へ到達ルートを持っている。この戦略の見事なところは、同社がすでに、メディアデバイスを生産するのにもっともコストのかかる部品であるメモリ製品を持っているということだけではなく、メディアデバイスが実際にはスマートメモリだということだ。SanDiskは、『iPod shuffle』が特定のソフトウェアを載せた単なるスマートメモリに過ぎないことを理解している」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力