大日本印刷(DNP)は9月13日、ゼンリンデータコムと提携し、モバイル端末向け地上デジタル放送(ワンセグ)を使った電子地図の配信ASP型サービスを開始した。ワンセグの番組で店舗や観光地、イベント会場などを紹介する際、データ放送部分にそれと連動した地図を表示できる。放送局の需要を見込む。
視聴者が興味を持った店舗などへの行き方を示すことで、集客効果が期待でき、電子地図を新たな広告媒体として利用可能という。また災害発生時に、ニュースと併せて被災地周辺の地図を表示する、といった用途にも向ける。
放送局は、管理画面上で住所や郵便番号を入力することで、任意の電子地図を取得できる。この電子地図から、位置情報などをあらわす数字を出力。データ放送用XMLである「BML」で記述したコンテンツ内に数字を埋め込むと、モバイル端末向けに電子地図を配信できる。
DNPでは、ゼンリンデータコムの協力を得て、ワンセグのデータ放送向けに最適化した電子地図を提供する。また両社は今後、目的地までの経路検索機能や、目的地周辺の天気を表示する機能などを追加し、サービスの拡充を図るという。
料金プランは、月額費用固定プランとアフィリエイトサービスプランを用意する。月額費用固定プランでは、モバイル端末上から、電子地図の表示エリアの切り替えなどが可能なインタフェースを提供する。
アフィリエイトサービスプランでは表示エリアの移動などに対応せず、代わりにゼンリンデータコムが提供する有料の携帯電話向け地図配信サービスの広告を掲載する。視聴者が同サービスに加入すると、放送局に成果報酬型の広告費を支払う。
DNPではサービス開始後3年間で約1億2000万円の売り上げを見込む。
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