かねてから憶測の流れていたAmazon.comの動画配信サービスが米国時間9月7日に始まった。
配信サービスの名前はAmazon Unbox。映画会社やテレビ局30社以上から提供された映画やテレビ番組などを提供する。プレスリリースによれば、同サービスではVC-1 Advanced Profile動画圧縮技術が採用されており、他社に見られないDVD並みの映像品質を実現しているという。またUnbox RemoteLoad技術を利用して、会社のコンピュータで購入したコンテンツを自宅のコンピュータにダウンロードするといった運用が可能なほか、Creative Zen Vision:MなどのWindows Media対応デバイスに転送することも可能だという。
取り扱いの対象となるテレビ番組は、何十年も前のものから、前日に放送されたばかりの人気番組にまで及ぶという。提携先はCBS、FOX、A&E、Cartoon Network、Discovery Channel、FX、MTV Networksなど。また映画は20th Century Fox、Paramount Pictures、Sony Pictures、Universal Pictures、Warner Bros. Entertainment、Metro-Goldwyn-Mayer Studios,Incなどから提供される。また、英国や韓国、香港、日本などのコンテンツも扱うという。
価格は、テレビ番組が1エピソードあたり1.99ドル。また映画はほとんどが7.99〜14.99ドルで購入できるほか、公開されたばかりの新しい映画を3.99ドルでレンタルすることもできるという。
インターネットを経由した書籍や音楽、映像の提供と言えば、かつては真っ先にAmazonの名前が挙がったものだが、現在ではAppleがデジタル音楽のダウンロードサービスで勇名をはせている。デジタル配信の分野を独走するAppleに対抗して、Amazon.comがビデオのダウンロード提供を始めるだろうという憶測は以前から流れており、準備中のサイトらしきスクリーンショットが流出したこともあった。一方のAppleも近々長編映画の提供を始めるための準備に取りかかっている可能性が高い。
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