ユビキタスエンターテインメントは8月8日、携帯電話向けのコンテンツ管理システム「ZEKE(ジーク)CMS SOLUTION」および、iアプリ向けのCSS対応フルブラウザサービス、「サイトスニーカー2.0」の提供開始を発表した。
ZEKE CMS SOLUTIONは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアに対応した携帯電話向けサイトの構築・運用をするためのミドルウェアだ。HTMLの詳しい知識がなくても、迅速な開発を可能としている。10MベストエフォートASP方式の場合、初期導入費250万円、月額50万円で利用できる。
サイト開発は、ワープロソフトのようにドラッグアンドドロップで画像やリンクを配置できるなど、視覚的な制作が可能だ。また、サイトを1つだけ制作すれば、3キャリアそれぞれに対応したサイトが自動生成され、絵文字などキャリア間の表記の違いも自動変換される。画像や動画、着メロ、FLASHといった素材ファイルは、出力先となる携帯電話端末に応じて最適化され、公式サイトに要求される各々のファイルサイズの掲示にも自動対応可能だ。
複雑なサイト構築には、リンク構造を「リンクテンプレート」としてテンプレート化し、それを組み合わせることで対応している。また、各オブジェクトを個別IDで管理することで、画像が表示されない、あるいはリンク先のページがない、といったリンク切れにも対応している。
ZEKE CMS SOLUTIONは、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」の支援を受けて開発したアプリケーションプラットフォーム「ZEKE TECHNOLOGY」をベースとした応用製品。今後はPCやデジタルテレビ、カーナビなどに対応していく予定としている。
サイトスニーカー2.0は、CSSに対応したiアプリ向けのフルブラウザサービスだ。2005年8月8日よりサービスを開始した無料フルフルラウザ「サイトスニーカー」の後継サービスとなる。対応する携帯電話端末は、70x、および90xシリーズだ。ユビキタスエンターテインメントでは、HTMLプロキシーサーバをC++ベースで書き換えることにより、従来の3〜5倍の高速化を実現したとしている。
広告バナー掲載により、サービスの無料提供をしてきたサイトスニーカーであったが、サイトスニーカー2.0では、ローディング中の広告バナー掲載を廃止し、会員へのメール広告に切り替えた。サイトスニーカー2.0もサービス利用は無料だか、ユビキタスエンターテインメントが運営するpease.jpへの会員登録が必要となる。
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