AT&Tは米国時間6月26日、テキサス州サンアントニオの一般家庭5000世帯を対象に、IPTVサービス「U-verse」の本格的商業運用を開始した。
先週まで、U-verseを利用できるのは、同地域のごく限られた顧客だけだった。U-verseの顧客リストに最初に名を連ねた人たちだ。AT&Tは、2006年末には同サービスの提供範囲を15〜20の都市に拡大したいとし、2008年までに46億ドルを投じて約1900万世帯に高速インターネット接続およびIPTVサービスを提供していく計画を明らかにしている。
AT&Tのサービスは、インターネットプロトコル(IP)技術をベースにしており、少なくとも最初のうちは、ケーブル会社の多くがすでに提供しているものと非常によく似た内容になるだろう。利用料金は、インターネットの通信速度やプレミアムチャンネルのオプションの有無によって、月額69〜124ドルまで幅がある。
AT&Tでは現在、顧客獲得キャンペーンの一環としてU-verseの3カ月無料視聴サービスを実施しているほか、本来は95ドルの初期設置費用を20ドルにしている。
こうしたサービスは、競合するケーブル会社が行っているものとあまり変わらない。しかしAT&Tによると、同社が今回提供するサービスは料金以上の価値があるという。たとえば、セットトップボックス3台とデジタルビデオレコーダー(DVR)1台の提供、チャンネルのスムーズな切り替え、ビデオオンデマンド、双方向型のプログラムガイド、ピクチャーインピクチャーなどの機能も盛り込まれる。ピクチャーインピクチャー機能を使えば、番組視聴中にチャンネルを変えることなく別のチャンネルの番組をチェックできる。
ただし、DVRやHDTV番組の視聴など一部の機能については、全加入世帯で利用可能になるのは10月以降になる。
サンアントニオでのサービス拡大で、AT&TはU-verseに、音楽番組、ローカル番組、プレミアム映画、スポーツなど、200以上のチャンネルを提供する予定だ。その後、年末までには、新しいチャンネルのほかHDTVコンテンツやさまざまな双方向型の機能も追加されるという。
7月31日までに新規加入した場合、3カ月間無料でU-verseを視聴できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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