日経リサーチは6月5日、「ワンセグ放送の視聴動向」の調査結果を発表した。調査は、2006年5月18日から22日にかけて実施された調査をまとめたもの。
調査結果によると、ワンセグ放送の認知度についての質問では、全体の38.2%が「サービス内容まで知っている」と回答した。「名前は聞いたことがある(45.7%)」を含めると、全体の83.9%が何らかの形でこのサービスを認知しており、認知率は非常に高いことが明らかになった。
しかし、ワンセグサービス認知者のうち、実際に対応機を保有しているのは11.6%に留まっている。保有率は若年層ほど高く、対応機は携帯電話が多かった。また、この1カ月の利用状況では「一週間に1回以上利用している」のは15.7%にとどまり、全体の78.4%は「まったく視聴していない」と回答した。このことから、ワンセグ対応機は、あれば便利だが日常的には使わない機能と位置付けられており、対応機として最も保有の多かった携帯電話機でも選択時の強力な差別化要因とはなっていないことが推察される。
なお、今後の利用意向では、ワンセグ対応機保有者の31.4%が「(今後利用は)増える」と回答している。また、大多数を占めるワンセグ対応機の非保有者においては、33.8%が「今後利用したい」と回答しており、視聴機器として8割以上が「携帯電話」を挙げている。
日経リサーチでは、対応機種のラインナップの増加や、端末価格が低下などの要因が揃えば普及を悲観視するサービスとは言えないとしており、特にワールドカップの開幕によってワンセグの視聴ニーズが高まる機会になる可能性もあるとしている。
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