Burst.comは米国時間4月17日、アップルの「iTunes」「iPod」「QuickTime」がBurst.comの保有する特許を侵害しているとして、アップルを反訴したことを明らかにした。
Burst.comは、2004年後半にAppleへの接触を図ったが、同特許の侵害はないとしてAppleから確認訴訟を1月に起こされていた。これに対して、Burstは17日にサンフランシスコの連邦裁判所に訴状を提出し、Appleを提訴した。同社は声明のなかで、ロイヤリティの支払いと差し止め命令を求めていると述べている。
Burstは、ネットワーク経由の音声/動画ファイルの配信を高速化するソフトウェアを開発している。同社は2005年、Microsoftを相手に今回と同様の特許権侵害訴訟を起こしており、6000万ドルの和解金と、同社技術のMicrosoftへのライセンスを獲得していた。
AppleとBurstは2005年、問題の特許について話し合いを続けてきたが、ライセンス契約の締結にはいたらなかった。Appleでは同特許を有効と考えていないと同社は1月に述べている。
Burstの共同設立者で会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるRichard Lang氏は、同社特許は、インターネット上で楽曲ファイルや映像ファイルを「実際より速く」配信する技術を含んでいると述べた。通常の放送ネットワークでは、テレビ番組を実際と同じ時間をかけて配信するため、1時間の番組を提供するには1時間がかかる。しかしBurstでは、動画や音声などのコンテンツ配信に使われる他社技術に加えることで、1時間の映像を数分でネットワーク上を送信するための特許を保有していると同氏は述べた。
今回の訴訟で問題となっている特許4件のうち3件は、Microsoftとの訴訟で争われた特許と同じだとLang氏は述べる。Appleの関係者からはコメントを得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス