Googleが、おなかを空かせた従業員たちのために、料理長クラスのシェフ2名を世界中から募集している。
書類審査等を勝ち残ったシェフたちはカリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogle本社に招かれ、そこで「試食委員会」向けの料理を作り、審査を受ける。Googleが米国時間4日に発表した声明によると、最終選考までに候補者は4名に絞り込まれ、合格者はGoogle Chef Cookoffでの料理対決を経て選定されるという。
Googleが公開している人材募集要綱を見ると、同社が高いスキルをもつ人材を求めていることが分かる。まず、副料理長を5年以上、総料理長を3年以上経験したことのある人でないと、この職種には応募できない。また、オーガニック食材を使ってエスニック料理やベジタリアン料理を作った経験があることが求められる。同社によれば、同社では「完全な菜食主義者向けの料理からタイ風焼きそばや網焼きハンバーガー、窯焼きピザに至るまで、Googleの全社員の満足が得られるようなメニューを調理できる人材」を求めているという。
社長のSergey Brinは声明のなかで、「採用された2名のシェフはGoogleで、食に対する欲求の高まりに応える重要な役割を果たす」と述べている。
検索エンジン業界をリードするGoogleは、社名がGoogleで調べるという意味の動詞として使われるほど人気の高い企業だ。同社は、このところ次々に社員を採用している。オフィススペースの拡張を計画中だいう憶測も流れており、同社では今後、より多くの社員に食事を提供しなければならなくなりそうだ。
Googleの企業ブログへの書き込みによると、Googleの社員食堂では、1週間で208リットルのオリーブ油が消費され、朝食担当のシェフは1分当たりスムージー2杯、あるいは社員の好みの具材を使ったオムレツを1人前というペースで仕事をしているという。
ブログにはサンプルメニューとして、ツナとアボカドのマリネ、カリプソライス・サラダ、豚ロース肉のロースト、ヘーゼルナッツショートケーキのプラムコンポート添えなどが紹介されている。
Googleの食堂は、創業当時に専属シェフとしてGrateful Deadを採用して以来、注目を集めている。
同社は福利厚生サービスとして、社員に朝食、昼食、夕食を無料で提供している。しかし、これだけではない。Googleではこのほかにも、専属医、ドライクリーニングの集配送、敷地内洗車/オイル交換設備、スポーツクラブ、個人トレーナー、奨学制度、妊婦専用の近接駐車場、母親のための保育施設などが用意されている。しかし、何といっても、社員を一番喜ばせているのは、6月に1株当たり300ドルを超え、現在もそれくらいの価格で取引されている株式のストックオプションだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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