ファイル交換ソフトウェア「Morpheus」を開発したSteamCast NetworksがKazaa、そして、Skype Technologiesおよびその創業者であるNiklas Zennstrom氏とJanus Friis氏などを相手取り訴訟を起こした。
カリフォルニア中部地区連邦地方裁判所に提起されたこの訴訟では、IP電話サービスプロバイダーであるSkypeがStreamCastの技術を基盤としていることを、StreamCastは主張している。Zennstrom氏とFriis氏は、ファイル交換ソフトウェアのKazaa開発にも携わった。StreamCastとKazaaは、これまでもソフトウェアライセンス料を巡って争っていた。
StreamCast Networksの代理人を務める原告の主任弁護士James Baker氏は、「われわれは、Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act(RICO法)違反などの疑いで訴訟を起こしており、法廷で積極的に争うつもりだ。現時点では、ほかにコメントすることはない」とCNET News.comに語っている。
訴状の全内容はまだ明らかになっていないが、SkypeとKazaaはそれぞれ1番目および4番目の被告人として記載されており、この訴訟で重要な位置づけにあることが分かる。
今回の訴訟について、Skypeの関係者はコメントを控えている。2005年10月に同社を25億ドルで買収したeBayは、被告人としては記載されていない。eBayにもコメントを求めたが回答は得られなかった。Kazaa、あるいは同社の親会社であるSharman Networksからもコメントは得られなかった。
Baker氏によると、この裁判は先ごろ米連邦地方裁判所のSteven V. Wilson判事に担当が変更されたという。Wilson判事は、PtoP技術を巡って争い、最終的には最高裁判所で審理されたMGM Studios対Groksterの裁判を担当した。Baker氏は、この歴史的裁判でもStreamCastの被告側主任弁護士としてWilson判事の前に出廷している。
StreamCast裁判の原告にはほかにも、Joltid、Joltid Ou Blastoise、Bluemoon、LA Galiote、Indigo Investment、Brilliant Digital Entertainment、Sharman Networks、Altnetの最高経営責任者(CEO)Kevin Bermeister氏のほか、「匿名の被告人」が複数含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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