三井物産は3月1日、100%子会社の総合インターネットマーケティング会社「三井物産ヴィクシア(VIXIA)」を2月15日に設立し、営業を開始したと発表した。
これまで三井物産は、社内プロジェクトとして以下の4つの事業を展開してきた。このうち、リンクシェアとネットマイルは子会社として事業会社化している。
新会社のVIXIAは、ミームスとリストップの事業を取り込み、設立当初の事業はこの2つが中心となる。また、リンクシェアとネットマイルとの連携も密にして、総合インターネットマーケティングサービスを提供していくかまえだ。
VIXIAでは、インターネットマーケティングサービス事業を、ネットで商品やサービスを販売するEC事業者に対して、(1)サイトの構築や新規顧客の発掘(FIND)、(2)注文獲得(GET)、(3)リピート客の育成(KEEP)など、マーケティングや販売を支援するサービスを総合的に提供する事業として捉えている。
VIXIAの代表取締役社長である坂田祥司氏は「これまで4つの事業で培ってきた世界最先端のインターネット技術やモデルを駆使して、顧客の広告効果(ROI)を最大化させる」と述べ、3年後の2009年3月期の売上高100億円を目指す。VIXIAは、4つの事業の総合窓口の役割を担い、顧客のネット販促企画をワンストップですべて提供できるようにするわけだ。
総合的なサービスを提供するためには、4つの事業だけでなく「5つ目、6つ目と増やしていく必要がある」(坂田氏)ので、新規案件も具体的に動いている。
その1つが、まず米Feedsterとの技術提携によるRSS検索サービスだ。三井物産は2005年にFeedsterに出資しているが、守秘義務があるため出資額や比率などは公開していない。この点について坂田氏は「何十%というわけではない。親戚関係になるぐらい」とコメントした。日本でのサービス開始については、「日本語化はほぼできあがった。ベータサイトを今後2〜3か月以内に開設できるだろう」と見通しを語った。
さらに、その他の案件について坂田氏は「具体的な案件には至っていないので、企業名は伏せるが、国内外の企業と話し合っている」としている。その内容は、(1)検索連動型広告の管理や分析事業、(2)インターネットによる広告ネットワーク事業、(3)動画や音声の検索エンジン、(4)分野特化型の検索エンジンなどだ。
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