ブログで稼ぐのをあきらめた理由--フルタイムのブロガーを目指した人物の方向転換

文:Graeme Wearden(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年02月24日 16時33分

 ウェブデザイナーJason Kottkeさんは、仕事を辞めてブロガーとして生計を立てようとしたが、ちょうど1年を経過した時点でこの計画を中止することにした。

 Kottkeさんは米国時間2月22日に、自分のブログKottke.orgの読者から今後は資金を募らないことを発表した。資金を集めるのに十分なだけの読者を惹きつけられなかったこと、および、購読モデルを継続するだけの十分な「カリスマ性」を作り出せなかったことを理由に挙げている。

 また、Kottkeさんは、ブログを成功させるのに十分な時間と労力を割くことができなくなったとも説明している。

 「(公にはしなかったが)このサイトを新規に事業化することを当初狙っていた。しかし、途中で(良い方向に)人生の進路が変わってきてしまい、希望通りにサイトに集中できなくなってしまった。そのうち、このサイトが日常的な作業になってしまい、維持こそ可能だが、成長を望むのは難しい状況になってしまった」とKottkeさんはブログに書いている。

 Kottkeさんがブログを始めたのは、かなり早い時期である。彼のサイトは、約8年前に開設され、2003年のBloggiesで特別功労賞を獲得している。彼は、2005年の2月22日にフルタイムでブログに集中することを発表し、定期購読者にはわずかながらの支払いを求めていた。

 Kottkeさんは22日、1450人から合計3万9900ドルの寄付を集めることができたと明らかにした。寄付のほとんどは、プロジェクトを開始した2005年の2月と3月に実施した最初の資金集めのときに集まったものだった。

 Kottkeさんが次に何をするのかは不明だ。

 「短期的には、今、自分の人生にはもっと別のことが起こっているので、(ブログは)後回しになるだろう。長期的にどうなるかはまだ分からない。サイトで資金を集める何か別の手段を探すかもしれないし、あるいは単なる趣味として続けていくかもしれない。とはいっても、これまで8年の間ずっとそうしてきたように、掲示やリンクはほぼ毎日追加していく」と彼は書いている。

 ブログ対象の検索エンジンであるTechnoratiを創立したDave Sifry氏は、ブログを成功させる秘訣は、あるトピックに特化することだと述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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