BitTorrent社長のAshwin Navinは米国時間2月6日、ファイル交換ソフト「BitTorrent」の名称について、他のソフトウェアが使用することをより厳しく管理していくと述べた。
BitTorrent開発者のBram Cohenは長い間、個人ユーザーやソフトウェア開発者が同アプリケーションをオープンソースライセンスの下で自由に利用するのを認めてきた。これにより、ここ数年で、BitTorrentと互換性があると主張するソフトウェアプログラムが爆発的に増加した。
しかし、BitTorrentを使って映画などのメディアを合法的に配信する会社をCohenが設立した現在、このような野放し状態が同社にとって悩みの種となっている。Navinによると、同社は、BitTorrentの名称を使用するソフトウェアの安全性を保証する厳しい商標戦略をもうすぐ打ち出すという。
「スパイウェアやアドウェアを配布する目的でBitTorrentの名称を悪用し、その人気にあやかろうとする連中を野放しにするわけにはいかない」とNavinは述べた。
BitTorrentは迅速なダウンロードを可能にすることで、映画やソフトウェアのような大容量ファイルを合法的にも、非合法的にも、配信するうえで人気のツールとなっている。
同社は、映画を合法的に配信するためのハブとして自社ウェブサイトを位置づけたいと考えており、ここ数カ月ハリウッドの映画会社と綿密な協議を重ねてきた。
ノルウェーのウェブブラウザメーカーOpera Softwareは現地時間6日、BitTorrentと協力し、同交換ツールを自社のブラウザに直接組み込む計画だと述べた。Navinによると、Operaとの契約は新しい商標ライセンス供与プログラムの下で結ばれる最初の契約になるという。
製品の販売やブランド化のためにBitTorrentという商標を利用する場合には、わずかだが使用料を同社に支払う必要がでてくる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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