Verizon Communicationsは米国時間1月5日、ラスベガスで開催中のConsumer Electronics Show(CES)において、音楽ダウンロードサービスを発表した。発表の席上で同社CEOのIvan Seidenbergは、Verizonが無線ネットワークやブロードバンド回線を介して、充実したサービスを提供することに尽力していくと強調した。
ユーザーは今回発表された新サービス「VCast Music」を利用して、楽曲ファイルを丸ごと1曲分ダウンロードしたり、それらをモバイル端末やWindows XPマシンに転送したりすることができる。
Verizonは、携帯電話に楽曲を直接ダウンロードするユーザーに対し、1曲あたり1ドル99セントを課金する。また、いったんPCにダウンロードした楽曲を、USBケーブルで携帯電話に転送するユーザーには、1曲あたり99セントの割引料金が適用される。
サービスは1月16日より提供開始される。開始時点において用意されている楽曲の数は50万曲だが、同社では2006年末までに、すべての大手レコード会社と契約し、100万曲以上の音楽を揃えたいと考えている。
Vcast Musicに対応する携帯電話は、LG電子の「VX8100」やサムスンの「a950」など。
SeidenbergはCESの基調講演のなかで、VCast Musicサービスについて、無線/有線のブロードバンドネットワークサービスを強化するために提供される商品の一例に過ぎないと説明した。
Verizonはここ2年間のうちに、無線ネットワークを第3世代の通信方式「EV-DO」にアップグレードしている。これによって、ユーザーはノートPCを使って外出先から高速インターネットに容易にアクセスしたり、オンラインゲームやモバイルビデオ、音楽ダウンロードなどのサービスを利用したりできるようになった。
Seidenbergによると、VerizonのEV-DOネットワークは180カ所の主要市場において、1億5000万人もの米国人ユーザーに向けて提供されているという。ユーザーは400〜700kbpsの速度でファイルをダウンロードしたり、電子メールを送信したりすることが可能だ。
Verizonはまた、最大30Mbpsのインターネット接続が可能なFTTHネットワーク「Fios」を構築中だ。同社は、一部地域において、このネットワークを利用したテレビサービスを提供し始めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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