音声認識による広告表示も--モバイル検索連動型広告で新サービス

岩本有平(編集部)2005年11月22日 21時09分

 携帯電話における検索サービスの分野で、検索結果に連動した広告を表示させる企業が次々に登場している。サイバードがNTTレゾナントのモバイルgooと連携したほか、音声認識を利用した検索サービスを提供するボイスドメインサービス(VDS)はモバイル検索連動型広告を提供するサーチテリアと提携した。

 サイバードは11月22日、モバイル向けのポータルサイトにおいて、NTTレゾナントが提供するインターネットポータルサイト「goo」の検索機能を利用した検索連動型のリスティング広告を配信すると発表した。

 サイバードが提供するモバイルポータルサイトの「プラスモバイル(仮称)」(http://hb.cybird.ne.jp/:携帯電話からのアクセスにのみ対応)でモバイルgooの検索機能が利用できるようになり、検索結果とともに検索キーワードに連動した広告が表示される。

 NTTレゾナントは9月1日から検索連動型広告サービス開始しており、ほかの検索サイトにもモバイルgooの検索機能を提供していく考えを示していた(関連記事)。

 サイバードとNTTレゾナントは、今後、ブログを活用したサービス連携など、協業の領域を広げることも検討するとしている。

 また同日、アドバンスト・メディアの子会社であるVDSが、サーチテリアとの業務提携を発表した。11月28日よりVDSが携帯電話上で展開する音声認識を利用した検索サービス「ボイスドメインサービス(ベータ版)」において、サーチテリアが提供する広告を表示する。

 ボイスドメインサービスとは、携帯電話に向かって目的のサイトを示すボイスドメイン(企業名や商品、サービス名など)を発話すると、目的のサイトへジャンプするためのURLリンクが表示されるというもの。一般の携帯電話から利用できるが、NTTドコモのFOMA M1000およびボーダフォンの702NKの場合は専用のランチャーソフトをインストールする必要がある。ボイスドメインを登録する企業から広告料金を徴収するため、ユーザーの利用料金は無料だ。ただし、パケット通信料のほか、音声認識をする際に通話をかける必要があるため、通話料がかかる。

 このサービスにより、サイトには登録ボイスドメインのほか、サーチテリアが提供する広告コンテンツも表示されるようになる。具体的には、ボイスドメインサービスにて発話されたキーワードに対応するカテゴリーがまず表示され、そのカテゴリーをクリックするとサーチテリアが提供する広告のリンクが表示される。

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