Microsoftは米国時間16日、2006年のホリデーシーズンまでに、HD画質のケーブルテレビ番組をPCに表示する道を開く契約をケーブルテレビ業界と交わしたことを明らかにした。
ケーブルテレビ関連技術を開発する業界団体のCableLabsと交わされた同契約により、MicrosoftのMedia Centerを備えたPCは、セットトップボックスを必要とせずに、スタンダードおよびHDの両方のデジタル・ケーブルテレビ放送を表示することが可能になる。Microsoftは2004年秋より地上波HDTVをサポートしてきたが、その一方でケーブルテレビ業界との契約には手間取っていた。
「組み合わせを必要とするパズルがいくつか残されていたが、このシナリオを実現するために過去1年間、ケーブルテレビ業界とともに本格的に取り組んできた」とWindows ClientのシニアディレクターRon Pessnerは述べている。
CableLabsは、Microsoftのオペレーティングシステムで採用されている技術仕様だけでなく、Microsoftのデジタル著作権管理(DRM)技術も承認しなければならなかった。
この契約により、PCメーカーはCableCARDとして知られる小型のPCカード用スロットを自社製品に組み込むことが可能となる。このPCカードは、セットトップボックスの使用を不要とするためのものである。しかしCableCARDは片方向のコミュニケーションにしか対応しないため、ペイパービューやビデオオンデマンド方式のサービスを利用したいユーザーは、依然としてセットトップボックスを用意する必要がある。
Microsoftは2006年発売するWindowsの新バージョン「Windows Vista」をCableCARDに対応させることを計画している。同社はMedia Centerの機能はVistaの特色の1つとなると述べているものの、Windows XPのときのように、それを別の「Media Center Edition」として発売するか否かについては、まだ明らかにしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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