世界中の企業にとって、インスタントメッセージング(IM)は、電子メールにも匹敵するほど重要なアプリケーションになっているようだ。
調査会社IDCによると、いまや世界中の2800万ものビジネスユーザーが、1日あたり合計10億件ものIMをやりとりしているという。このことからIDCでは、同アプリケーションが、企業のコミュニケーションツールとして重要な地位を占めるようになったと述べている。
IDCのアナリストらは、企業向けIM市場は今後少なくとも5年間は右肩上がりで成長し続けるものと予測している。IDCは、2004年には3億1500万ドル規模だった企業向けIM市場が、2009年には7億3600万ドル規模に成長すると見込んでいる。
IDCの報告書によると、企業におけるIMの利用を促進しているのは、以前までプライベートでIMを利用していた人たちだという。従来、家庭でMSN Messengerなどを使っていた人々が、IMをビジネスコラボレーションツールとして利用し始めたのである。
IMを取り入れることに熱心な業界としては、金融サービスと公共部門が挙げられる。会計関連の新規則などに対応する必要がある業界では、通信内容のモニタリングやアーカイブ作りを支援するツールに対する需要が高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」