ヤフーは、バリューコマースとの業務・資本提携を2005年2月に発表して以来7カ月経ったが、ここにきてようやく本格的にアフィリエイトサービスへ取り組む。
これまでは、ショッピングの販売促進活動でバリューコマースの機能が使われたぐらいで、大きな動きはなかった。しかし、ヤフーは9月29日から「Yahoo!ブログ」「Yahoo!ジオシティーズ」の利用者向けにアフィリエイトプログラムの提供を開始した。
利用者は、Yahoo!ジオシティーズやYahoo!ブログで作成したページに広告リンクを設置し、ページの訪問者がその広告リンクをクリックして商品やサービスを購入したり、資料請求などをすると、その報酬としてYahoo!ポイントが獲得できる。報酬は広告主によって異なるが、定率報酬の場合でだいたい1〜30%還元される。商品購入やサービス利用が1件あるごとに定められた額のポイントが得られる定額報酬もある。
従来のアフィリエイトサービスでは、アフィリエイトサービスプロバイダー(アフィリエイトプログラムの提供者でアフィリエイターと広告主との仲介者)、つまりここではバリューコマースに対してプログラム利用の申し込み手続きをして、アフィリエイト広告を掲載するウェブページやブログの審査をクリアしなければならなかった。しかし、ヤフーのアフィリエイトプログラムは、Yahoo!ジオシティーズやYahoo!ブログでページを作成していれば、Yahoo! JAPAN IDでログインするだけで、審査や手続きを経ないで(利用規約は同意しなければならない)、すぐにアフィリエイトを開始できる。
ただし、アフィリエイト広告のリンクをYahoo!ジオシティーズとYahoo!ブログ以外で利用することは禁じられており、これを破るとポイントのキャンセルやウェブページ、ブログの停止、Yahoo! JAPAN IDの利用停止などの措置がとられる場合がある。
また、ヤフーのアフィリエイトプログラム以外の他のアフィリエイトサービスプロバイダーが提供するアフィリエイト広告リンクを掲載することも禁じている。
Yahoo!ジオシティーズ内のサービスで、簡単にウェブページが作成できるサービス「ジオログ」は、アフィリエイトプログラムをリリースした9月29日には「アフィリエイトプログラムの対象外」とサービスページやヘルプページには表記されていた。しかし、実際にはテキスト広告だけはジオログでも対応しており、利用も可能だ。画像がついたバナー広告は技術的に問題があり対応していないという。
アフィリエイトプログラムはYahoo!ジオシティーズ用とYahoo!ブログ用があり、テキストリンクやバナーなど使える広告の種類が異なるほか、掲載方法も違う(画面)。個別の広告主の情報ページで、ジオシティーズ用とブログ用を切り替えてから、広告を選んだり、広告のHTMLコードを生成する。
ここで、ジオログだけを利用しているユーザーは迷うかもしれない。ジオログにテキスト広告を掲載する場合、ジオシティーズ用のページに切り替えてから作業していくわけだが、ジオシティーズのページを持っていないので「Yahoo!ジオシティーズでホームページを作成してください」という文章が表示される。それを気にせずに、「広告一覧」にある「テキスト広告」からHTMLコードをコピーして使う。
ヤフーがバリューコマースとの資本・業務提携を発表してからの主な出来事
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